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レーザー治療

レーザー治療留意点

 レーザー治療の対象になるのは?

ストリッピング手術の対象になる伏在型の静脈瘤は、すべてレーザー治療を行うことができます。静脈瘤が重症かどうかはあまり関係がありません。しかし静脈が浅く皮膚の近くを通っている場合、大きな静脈瘤がある場合は、レーザー治療によるメリットが少なく、ストリッピングをお勧めする場合があります。

●レーザー治療を受けることが難しい方
   ふとももの静脈が曲がりくねっている方
   ふとももの静脈が表面に近い方
   局所麻酔にアレルギーがある方

 エンドレーザー法の留意点

●短時間での治療が可能
エンドレーザー法の場合、治療時間は約30分です。日帰りで治療を受けることができます。しかも、いままでの日帰り治療は、日帰りといっても朝から晩までの一日がかりでしたが、エンドレーザー法の場合、治療後すぐに帰宅可能ですので、来院から帰宅まで2〜3時間しかかかりません。

●治療は片足ずつ
基本的に治療は片足ずつになります。技術的には、両足同時に行うことは可能ですが、麻酔薬の量が多くなったり、両方の足の治療が不十分になったりする可能性があるので、別々に治療を受けることをお勧めしています。

●従来の方法とくらべて悪い点は?
まだ始まって日が浅いため5〜10年後の長期的な治療効果がまたわからない点が上げられます。また短期的には治療をした太ももの皮下出血や疼痛、突っ張り感などが問題となっていましたが、第二世代のパルスヤグレーザーに替わってからはこれらの合併症はほとんど認められなくなりました。

 レーザー治療は保険外診療(自費診療)になります

ストリッピング手術、高位結紮術、硬化療法は全て健康保険で認められていますが、残念ながらレーザー治療を含む下肢静脈瘤の血管内治療は現時点(2004年12月)では、健康保険で認められていません。したがってレーザー治療を受ける場合、保険外診療の自費診療となってしまいます。

もちろん保険外診療を希望されない患者さんには、健康保険で認められている範囲内で最善の治療を行うことをお約束致します。あくまでもレーザー治療は、治療の内容をよく理解していただいたうえで、その治療を希望される患者さんにのみ行っていきたいと考えています。

 さいごに

下肢静脈瘤の最も標準的な手術はストリッピング手術です。この方法は手術用のワイヤーを用いて静脈を引き抜く方法で、100年以上前から行われています。いろいろな診断や治療技術が進歩するなか、つい最近までストリッピング手術は下肢静脈瘤の外科治療の中心でした。

ところがアメリカやヨーロッパでは、1996年頃よりラジオ波やレーザーを使った血管内治療が登場し、体にやさしい治療としてまたたくまに普及するようになりました。現在、下肢静脈瘤のレーザー治療は世界の標準治療になってきています。

しかし現在のところ日本では、これらの血管内治療はほとんど行われていません。これは、もともと下肢静脈瘤を専門に扱う医師が少なく、また保険診療で認められていないためです。エンドレーザー法は、国際的にも広く認められ行われている大変優れた方法ですが、日本では、健康保険で認められていないという理由だけでまったく普及していません。

私たちは、患者さんができるだけ質の高い先進的な治療を受けることができるよう努力した結果、レーザー治療を行うことを選択しました。レーザー治療に日本でもいち早く取り組み、治療方法の改良に努めております。

残念ながら日本では、現在のところレーザー治療は保険診療で行うことができません。したがってすべての患者さんにレーザー治療をお勧めするわけではありません。治療の内容を良く理解していただいたうえで、ご本人が一番納得できる治療を選択していただくことをお勧めいたします。
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